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ニューヨーク、ひみつの花園?

本日は、ちょっとマニアックになります。
園芸に興味のない方は、読み飛ばしてください。



さて、ニューヨークロングアイランドで何気なく見つけた
ラベンダーファーム。かなり東の方です。

RIMG1390.jpg

しかし、この地域でこの規模は驚き。。。
これが西海岸ノースカロライナなら、当たり前過ぎて驚くに値しません。

では、その中身は・・・・・

RIMG1326.jpg

まず売り場の苗をチェック。
ヒドコートにマンステッド。
トゥルーラベンダーは極々一般的な品種です。
季節はずれで2種類だけ?

RIMG1333_20111017114730.jpg

こちらは地面に置かれた大ポット。
根がぎゅうぎゅうに張っていそうですが、大きい苗は魅力的。
残念ながら、全種ラバンジン。6品種・・・少ない!!
この地域で、地上で簡単に育成できるとすれば、ラバンジンか。
品種は大型種が多く、ヒドコート・ジャイアント、グロッソ、プロバンス、
アブリアル、スーパー。
オレゴンのグッド・ウィン・クリークですら、ここではインドアです。

個人的には、70年代初頭までプロヴァンス地方の主力品種だった
アブリアルが好きです。トゥルーラベンダーに迫る高品質の
エッセンシャルオイルをトゥルーラベンダーの数十倍多く含んだ
品種でしたが、1970年代の疫病で壊滅。それ以降は主力の座を
グロッソに譲りました。しかし、プロヴァンスの古い農家では
いまだに作り続けられています。

なにしろグロッソの特徴は病気に強い事。
オイルの質や収量は、そこそこです。それでもまかり通るのは
プロの仕事だからです。高性能高品質でも安定して収穫できなければ
主力製品になれません。よい例が真性ラベンダー
いわゆるトゥルーラベンダー。素晴しい質と香り、毒性の少なさでも
育てにくさと収量には多いに問題があります。
それが、イングリッシュ・ラベンダー衰退の原因でした。

プロの仕事に質を求めるには、限度があります。
本当の高品質への取り組みは、一部の好事家にしか許されない
のかも知れません。
リヨン大学アブリアル教授作出のラバンジン、アブリアル。
大農家グロッソ氏が発見したラバンジン、グロッソ。
コストと質の鬩ぎ合いでは、結果はおのずと明らかです。
「悪貨は良貨を駆逐する」

RIMG1378_20111017114730.jpg

さて、こういうところでは従業員のいないところを必ずチェック。
繁殖時期にはハウスの中にあったのでしようね。
今は次の栄養繁殖の準備のために、外に出されてしまった
「挿し木苗」のプレートが雑草と落ち葉に埋もれていました。
これこそ「宝の山」か「秘密の花園」です。。。

RIMG1379.jpg

なるほど、売り場になくとも、こういう品種も増やしていたのですね。
トゥルーラベンターはみんなの憧れですから、曲がりなりにもファームを
名乗る者は、たった2種類という訳には行かないはずです。

RIMG1375.jpg

これも専門店向けでしょうね。
ニュージーランドで長年お世話になったナーセリーでは
300品種。プロヴァンスのラベンダー業者は350品種持って
いました。どちらも、世界のトップです。そこまでは望みませんが、
プロなら100から150種は置いて欲しいです。

RIMG1374.jpg

日本なら栄養繁殖、つまり「挿し木」の用土は、端的に「赤玉土」で
ほとんど問題ないはずですが、「赤玉土」のないアメリカでは?
通常は、バーミキュライト、砂、ピートモスなどでしょう。
一番安いのは砂ですが、ほとんど使われていません。
理由は「重い」から。使ってみると分かります(笑)。
ここでは、パーライト単用のようです。

いろいろと楽しませてもらったラベンダーファームを
後にして、車はさらに西を目指します。。。。

RIMG1391.jpg

すると突然「ワイン・ティスティング」

RIMG1392.jpg

ベコニアで赤くなった馬・・・・

RIMG1402.jpg

パンプキン・フェスティバルの看板が続けざまに現れました。
・・・・つづく。




ここまで、お読みいただき、まことにありがとうございます。
最後におひとつ・いただけますと、とっても励みになります!!!

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非公開コメント

NoTitle

こんにちは
ラベンダーにもいろいろあるのですね。
本題とはあんまり関係ないのですが、最近、人からよく言われる「なぜベーキングを仕事にしないの?」と言われて自分でも考えていたことについて「No」という結論を出しました。答えはまさしく
「プロの仕事に質を求めるには、限度があります。本当の高品質への取り組みは、一部の好事家にしか許されないのかも知れません。」と同じ理由です。なんか、漠然と考えていたのですが、この文章見て、「好きなのだけれど仕事にはしたくない」理由がはっきりとわかりました。

Sakulanboさま

こんにちは。
「好きだから一生の仕事にする」小学生ならこう答えるでしょう。
小学生の答えです。
自分にとって大切な事はよく考えないといけません。
大事な事は良いものを求め続ける事です。
プロの仕事は所詮蓄財です。蓄財は何をやってもいいのではないでしょうか。

NoTitle

ラベンダーにこんなに色々な種類があるとは、全く知りませんでした。
専門的な記事はとても面白いですね! よかったら、もっとハーブの事を一杯
ブログで取り上げて下さいね!

私はイングリッシュラベンダーを育てたいと思っているのですが、
ここカリフォルニアでは全然売ってないんですよ。
カリフォルニアでラベンダーを育てるとしたら、どのラベンダーが
オススメか教えていただけたらとてもうれしいです!

猫子さま

こんにちは。
このブログ、ハーブ園芸なんですけどね(笑)。
記事の数でも、お料理はほんの一部です。

トゥルーラベンダー(昔はイングリッシュと言いましたが、差別用語になっています)の
最適育成地域は緯度38度近辺なので、サンディエゴははずれています。
アメリカでラベンダー州と呼ばれているのは北のワシントン州です。
南カリフォルニアだと「ウサギの耳」のスパニッシュか、見た目トゥルーのラバンジンが
一般的でしょう。トゥルーを植えるなら、「おっさんラベンダー」さん以上の努力が必要です。。。


猫子さま、追伸

追伸です(笑)
もし、どうしてもトゥルーラベンダーを育てたいのであれば、
ソラーナ・ビーチのセドラス・ガーデンというナーセリーに
行ってみてください。春先(2月頃)に一度まとめて入荷します。
事前に行って、ミワさんという日本人の方に相談なさると
育て方について、教えてくださると思いますよ。
ガーデナーの間では、有名なお店です。

色々ご丁寧にありがとうございました

ラベンダーの事、色々教えて頂いてありがとうございました。
私は、全く根性がないし、草花を育てるのが下手なので、
トゥルーラベンダーはきっと育てられないような気がしますが、
でも ソラーナ・ビーチのセドラス・ガーデンへ是非行ってみますね!

猫子さま

こんにちは。
セドラス・ガーデン、是非行って見て下さい。
ラベンダー以外に、和野菜の苗がけっこうあります。
柚子の木やミョウガ、シシトウなどが常連です。
面白いですよ。。

めもめもメモめも

ラベンダーが咲き誇る庭が夢なのです。
「夢を見ているのを楽しんでいる」部分もありますが、いつかは実現させたい。

というわけで、めもめもめもめも。

(室内栽培を始めたセリ・三つ葉の土にカビみたいなのが生えてしまいます。アルコールとか石鹸水をスプレーしてもいいのでしょうか?)

らすかる母さま

こんにちは。
コネチカットなら、トゥルーラベンダーはできますよ。
なにしろニューイングランドですから。ただし、西海岸の交配種には寒すぎるかもしれません。
用土は何でしょうか?種まき用の売っているものなら外気に一日当てれば消えると思います
(日中暖かい時ですよ。夜はそろそろ寒いでしょうから)。

ありがとうございます

前所有者が植えたロシアン・セージ達を眺めながら、「やっぱりラベンダーが欲しい」と指をくわえていました。
来年から少しずつ挑戦してみようかしら。

カビが生えたのは、市販の多目的コンテナ栽培用土です。
ただ今、外で日光浴中です。

らすかる母さま

こんにちは。
この辺りは、青い花は多いですがセージかキャット・ミントが幅を利かせて
いますね。ラベンダーは生長が遅いですが、気候はあっていますので
気長に付き合うほかにないと思っています。

室内栽培は、まだ気温が高い日もあるので、カビがつき物です。
暖かい日には極力風に当てるといいですよ。。
プロフィール

Laceyblue

Author:Laceyblue
有名だけど地味なハーブ
Rosemaryに魅せられた
管理人が世界の各地から
ハーブと生活情報を
紹介します。

ニュージーランドで
ラベンダーとローズマリー
の世界的権威・故ピーター・
カーター氏に師事すること
10年余。

英国王立園芸協会、
ロンドン本部に所属すること
30年余のハーバリストに
して、収集家。

アメリカ・ノースカロライナ
州ナーセリー・ライセンス所持。
正規登録ナーセリー経営。
ナーセリー・ビジネスにて
起業。アメリカで会社設立。

(このブログのルール)
外から見るとよくわかる。
日本と日系社会に対する
辛辣な批評は「愛情」です。

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管理人への敬意と節度を
持ってご記入ください。
賛同しないコメントは削除。
コメント主は出入り禁止に
します。


(略歴)
英国王立園芸協会本部会員。
英国ハーブソサエティ会員。
アメリカハーブ協会会員。
インディアナ・マスター
ガーデナー。
ノースカロライナ・マスター
ガーデナー。
ノースカロライナ州登録
農場経営(オーナー)

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