プロヴァンスの土をもう少し見てみます。



そろそろ、同じ光景に飽きてきた方もいるのではないか?
と、思いつつ・・・もう少し「プロヴァンスの土」に
お付き合い願います。。

これが一段落したら、別のラベンダーの土をお見せしますからね。。。

さて、このローマ水道は、遺跡ですが、見ていただきたいのは
この橋の袂の岩です。。
川の岸もすべて同じ色。「蜂蜜色」と称されるこの土地の石灰岩
正確に言えば、「石灰岩質の砂岩」なのです。
ですから、簡単にぼろぼろと崩れやすい。砂岩の崩壊した礫や
砂なので、水を通しやすいのです。

そして、この土にはもう一つ、特徴があります。

DSCN0060_20120621030447.jpg

人も通わぬ、谷間の修道院・・・今となっては、観光名所??
セナンク修道院」です。

この時代の修道院は、敢えて開墾の難しい土地を択んで建てられたそうな。。
土地は痩せて、ろくな作物が採れないような所に植えたのがラベンダー。。
今はこんなに整備されていますけど、それでも谷間の狭い土地には
変りありません。

DSCN0063_20120621030446.jpg

修道院前のりっぱなラベンダー畑。。

実はこの畑、ラベンダーが見れるのは数年に一度。
毎年作付けではないそうです。
土地がやせている為、ラベンダーの経年栽培ができず、スペルト麦、
ひまわりなどで輪作せざるをえないのだとか・・・
何年かの周期でラベンダーが回ってくるそうな。。

こんな大きな苗がここに植えられているのは、たった1年間?

DSCN0071.jpg

実は周辺にいくつかある畑に移動しては、栽培を繰り返す
システムです。。

DSCN0072.jpg

中には、こんなに日当たりの悪い畑もあります。
苗も小さい。。。

で、ここで見ていただきたいのが、土。。

DSCN0073_20120621030520.jpg

先のローマ水道の川と同じ石灰岩質の砂岩が砕けたもの。
前回のラベンダー産地の畑の土にあった石より、ずいぶん
小柄な小石、または礫といったサイズです。
で、その下には、砂岩がさらに崩れたものと思われる、
土・・・実際には粘土といってよいような土。
踏み固められたような硬い地盤があります。

表面の粗い礫の層が日中に強烈な陽の光をはじき、
根元に風の通る隙間を与え、粘土は、少ない降水を
その深部で貯めているとしたら・・・・

この土地で育つ作物は、土中に深く直根を降ろす作物
でないと育たないはず・・・・

ここの輪作では、ラベンダー、スペルト麦、ひまわり、
そしてトウモロコシ・・・・。
全て表面の細根が少なく、深く直根を降ろすタイプです。
これらが全て育つ土なら、土のPHはほぼ中性。。。

降水量の少ない土地の土の構造は、なんとなく見えてきたような。。
日本では当てはまらない事でしょうが、降水量が少ないと
粘土にも役割が生まれてくるということでしょう。

同時に、ラベンダーとは根元涼しく土は叩き固められた
粘土のような土であっても、育つ植物である・・ということです。
むしろ硬い土こそ本来の環境なのかもしれません。

DSCN0112_20120621030519.jpg

こんな土に咲いていた、ただの雑草。。
なあんだ!
ファーマーズマーケットで売っていたブーケ=バンドル、
そのものではないですか!!
何という事はない、普通に咲いている花をドライフラワーに
しただけだったのですね。。。

DSCN0093_20120621030519.jpg

で・・・・・
久しぶりにお食事、登場!
プロヴァンスの農家レストラン連盟?という物があって、
少人数(一人から4、5人で)プロヴァンス巡りをしながら
地元の農家で田舎料理を食べさせてくれます。

今回のお食事は、この農家の中庭の菩提樹の下で。。。

「鴨のオレンジ煮込み」。
地元産鴨を一羽、鉄鍋でオレンジ、ハーブ、根菜など
5時間かけて、鴨肉が乾かないように、ソースを
かけながら煮込んだ、手間のかかったもの。

これ、半分食べたから崩れたのではなく、鍋から
取り分けた時、ほろほろに崩れたのです。。
甘味のあるオレンジ風味のソースをかけていただきました。





ここまで、お読みいただき、まことにありがとうございます。
そろそろプロヴァンスから、別の土を求めて、次のラベンダー産地に移動します。

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怒濤のラベンダーシリーズ、勉強になります

あれれ。
「移植はダメ、アルカリ気味で、やや栄養素が足りないくらいの、水はけがものすごくいい土に植える、それでもって水は切らさないように」っていう情報がほとんどで、これは難しい!と思っていたのですが。

工夫しだいでラベンダーとも上手につきあっていけそうですね!!
希望が見えてきました。
ラベンダーの声が聞けるようになりたい!

こんばんわー。
ローマ水道!!なつかしぃ~。

イタリアに住んでいた頃のことを思い出します。
でもやっぱり、景色はイタリアとフランスでは違いますね。
こんなにラベンダー畑が沢山あるなんて。イタリアの風景といえば、ブドウ畑にひまわり畑。(トスカーナ地方だったので)

お食事もおいしそうですねー★

フランスも行って見たいです♪

らすかる母さま

こんにちは。
移植は駄目というのは、当たっていますよ。
細根が少なくて、直根に頼っているという事は、移植の時、
直根を切ったらおしまいってことです。。
こういう事には、当然裏表があって、移植が駄目でも
移植するより新しく苗を作ったほうが早いってことです。
殖やしやすいってことです。。。
苗を量産して、畑を作りましょう!!

Neveさま

こんにちは。
イタリアは多いのでしょうね。。。トスカーナも憧れの土地です。。
プロヴァンスもいろいろな地域があって、ここは山間のラベンダー産地。
ですから、ラベンダーが多いですが、マルセイユやアルル、カマルグでは
また違う風景になります。
ここでは、ラベンダー、ブドウ畑にアーモンドの林、オリーブに
リンデンバウムの木が特徴ですね。。

こんにちは
修道院というと質素な自給自足の生活というイメージがあるのですが(あ、例外もあったもたいですが)、わざわざやせた土地を選んで立てていた時代があったのですね。メンデルの法則を発見したメンデルさんの頃の時代なのでしょうか?

こんな家庭風のお料理が食べられるのですね。ほろほろの鴨のオレンジソース煮、とっても心惹かれます。

Sakulanboさま

こんにちは。
今でも、街中の教会などは、荒れた地域に建てるようです。
ここは、12世紀中頃の建物だそうです。

この鴨は水をいれずに、鉄鍋で蒸し焼きなので、ソースは
鴨の脂とオレンジや野菜の水分だけです。
かなりトロトロ濃厚!!でした。。
プロフィール

Laceyblue

Author:Laceyblue
有名だけど地味なハーブ
Rosemaryに魅せられた
管理人が世界の各地から
ハーブと生活情報を
紹介します。

ニュージーランドで
ラベンダーとローズマリー
の世界的権威・故ピーター・
カーター氏に師事すること
10年余。

英国王立園芸協会、
ロンドン本部に所属すること
30年余のハーバリストに
して、収集家。

アメリカ・ノースカロライナ
州ナーセリー・ライセンス所持
正規登録ナーセリー経営者。

(このブログのルール)
外から見るとよくわかる。
日本と日系社会に対する
辛辣な批評は「愛情」です。

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(略歴)
英国王立園芸協会本部会員。
英国ハーブソサエティ会員。
アメリカハーブ協会会員。
インディアナ・マスター
ガーデナー。
ノースカロライナ・マスター
ガーデナー。
ノースカロライナ州登録
農場経営(オーナー)

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