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プロヴァンスのラベンダーはこんな土に生えていた



温故知新・・というわけでもないのですが、自分の目で見た事は
どんな文献、参考書より真実であるはず。。。
時が経って、自分の視点が変ったならば、もう一度、振り返って
見てみよう・・・・別の何かが見つかるかも・・・

ということで、数年前の映像を見直しています。

これは、フランスプロヴァンスの風景。
ラベンダー栽培の中心地、リュベロン山系の小さな村です。

DSCN0674.jpg

山の稜線は緩やかで、ところどころ石灰岩の白い岩肌が露出しています。
雨が少なく、年間降水量は650mmほど。
土は当然、アルカリ性に傾いてラベンダー栽培に適している・・・

と思っていると、ここに一つの落とし穴があります。
実は、ラベンダーに適したPHは、6.8!!
アルカリ性ではありません。
中性。。。。厳密にいうと、若干酸性です。。。

なんという事もありません。普通の野菜と同じ事です。
いくらプロヴァンスといっても、それほど極端な土ではありません。
麦も作れば、野菜も作る。そしてラベンダーも作る。

DSCN0693.jpg

まあ、こういう光景を見てしまうと全部ラベンダー畑に
見えてしまうのも仕方ないですが。。。

6月中旬の、やっと花穂の上がってきたところのラベンダー畑。
プロヴァンスのラベンダーは7月~8月が最盛期です。
7月末か8月はじめにラベンダー祭りが開かれて、シーズンが終わります。

DSCN0694.jpg

用土の酸性アルカリ性が、中性に落ち着いたとはいえ、
やはり、問題はこの小石です。
これこそ、プロヴァンスの猛暑を往なし、乾燥に強い植物だけを択ぶ、
物理的な淘汰の網なのかも知れません。

DSCN0698.jpg

ここでは、雑草のタイム。

案外細かい石灰岩の砂利。。。
よくよく観察すると、細かく砕かれた石灰岩は、軽いけれど
粘土状のこまかな土にまで砕かれているようです。
強い日照と風化によって、結晶水を失い、崩壊したようです。

プロヴァンスの土は、「蜂蜜色の土」と表現されます。

決して、腐葉土のように腐植の多い黒い土ではありません。
表面は風通しのよい大きな石。その下は目が細かくて少ない降雨を
下層に通しやすい礫。その下には粘土のように少ない水分を
取り込める土。。。

こういう土に、乾燥地に適応して、地表表面には細根が少なく、
水分を取り込む主根は、地中深く降ろす植物が適しているのでしょう。

ここで多く栽培されている、他の作物はブドウにアーモンド。
ハーブは自生しているものが多いのですが、いわゆる
「南のハーブ」といわれる、シソ科植物。
ラベンダー、ローズマリー、バジル、タイム、セージ、サリエッタなど。
これらの特徴は、いずれも地表の細根が少なく主根が深く伸びること。

と、ここまできて、一つ。。
この畑の表面を覆う大きめの小石は、陽射しを遮り、風通しをよくする
大きめのウッドマルチで代用できまいか?
二番目の水の通りをよくする土は、パーライトや汎用砂ではどうだろう?

いやいや・・・もうちょっと見てみましょう。。。。






ここまで、お読みいただき、まことにありがとうございます。
久しぶりに、ハーブ園芸らしい記事が続いています(笑)。


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プロヴァンス地方は素敵な所が多いですよね!
自分はアルル、アヴィニョン、マルセイユとかをちらっと周って来ました。

ハーブはお仕事なんですか?
素敵なブログなのでまたお邪魔させていただきます。


ゴッチさま

こんにちは。
この時は、アルル、アヴィニョン、カルパントラからマザン~
ヴァントゥに抜けました。途中ゴルドも寄り道しましたけどね(笑)。
ハーブというより、プランツ・ハンターです。
ですから、足元ばかり写真撮っています(笑)。
また是非いらしてくださいね。。。

こんにちは
さすがはLaceyBlueさん、研究熱心ですね。
そして、写真も視点が微妙に違うのですね。
ブロバンスの風景、ステキです。

感謝します先輩

こんにちは
恐れ多くて
なかなかコメントできないでおりました。

香川県でおかむらさきを咲かせる方法の
岩部です、お邪魔します。

前回と今回の記事は
たぶん私へのメッセージなのではないかと
勝手に思いこみまして

感謝の言葉をお届けしないと
人として情けないのではないかと
とにもかくにも
ありがとうございます

もの凄く勉強になります

この土の画像は見たことがありませんでした
PHは知りませんでした

たぶん私は
何にも知らないのだと思います

いつも助けていただいて
何もお返しできませんが

毎日拝読させてもらいます
ずっとそうして来ました

何かが見え始めたようです
本当に
ありがとうございます、大先輩様。

Sakulanboさま

こんにちは。
はは!写真たしかに違いますね。。。
プロヴァンスのラベンダー畑で、土の写真とっている人ってのも
普通いませんものね。。(爆)

プロヴァンスの片田舎・・・・景色は素晴らしい。この季節
谷間を渡る風はいつもラベンダーの香りがします。。
でもね、生活の質素な事もすごい所なんです。。。

おっさんラベンダーさま

こんにちは。
参考になれば、幸いです。
何か不明瞭になった時には「はて、あそこでは何を見たのだっけ?」
と振り返ってみます。記録があると、その時気が付かなかった事を
見つける事もあります。
気がつく事は、人それぞれで、私がただUPした写真で岩部さんが気付いて、
私が見過ごす事もあります。。それはそれで、良いと思っております。
それぞれの参考の一助となれば、幸いです。。。
多分これからも、何度も同じ映像が出てくるかも知れません。
不思議な事に、生えてる物は同じラベンダーでも、生えてる土は似ても
似つかぬ土だったりします。。
あちこち回って見ると、それもまた面白い事なのです。。
それぞれの場所で頑張ってみましょう。。
プロフィール

Laceyblue

Author:Laceyblue
有名だけど地味なハーブ
Rosemaryに魅せられた
管理人が世界の各地から
ハーブと生活情報を
紹介します。

ニュージーランドで
ラベンダーとローズマリー
の世界的権威・故ピーター・
カーター氏に師事すること
10年余。

英国王立園芸協会、
ロンドン本部に所属すること
30年余のハーバリストに
して、収集家。

アメリカ・ノースカロライナ
州ナーセリー・ライセンス所持。
正規登録ナーセリー経営。
ナーセリー・ビジネスにて
起業。アメリカで会社設立。

(このブログのルール)
外から見るとよくわかる。
日本と日系社会に対する
辛辣な批評は「愛情」です。

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管理人への敬意と節度を
持ってご記入ください。
賛同しないコメントは削除。
コメント主は出入り禁止に
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(略歴)
英国王立園芸協会本部会員。
英国ハーブソサエティ会員。
アメリカハーブ協会会員。
インディアナ・マスター
ガーデナー。
ノースカロライナ・マスター
ガーデナー。
ノースカロライナ州登録
農場経営(オーナー)

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