プロヴァンスのラベンダーはどうだったろう?



さて、アメリカインディアナポリスに新しい畑を作って
ラベンダーを植えましょう・・・と画策しているうちに、
では、その名産地ではどんな環境だっただろう・・と思いつき、
数年前に取材した時の記録を紐解いてみました。。。

DSCN0509_20120615113147.jpg

プロヴァンスの中心、ヴァントゥー山の麓にあるソーの町。
これがプロヴァンスにおける、ラベンダー栽培の中心にして
最古の栽培地です。
実に6000年前からラベンダーを栽培してきたそうです。
古代ギリシア時代より古い歴史もちゃんとあるのですね。。
こうして見ると、中国4千年なんて・・・大した事ないのね。。。

DSCN0428_20120615113146.jpg

どれほどラベンダー栽培に適した土地なのだろうか、と期待して
地上に降ります。。。と、

DSCN0600_20120615113145.jpg

現代のラベンダー畑は、雑草取りも花摘みもラベンダー・コンバインを
使うために、何百万株のラベンダーも工場生産のごとく、同じ形に
整えられています・・・・

DSCN0607_20120615113145.jpg

それにしても・・・・圧巻!!!

このラベンダーは6月中旬のもの。
現在のプロヴァンスの主力品種はラベンダーならぬラバンジンの
「グロッソ」です。現在のシェアは70%ほどと、圧倒的です。
なぜトゥルーラベンダーではなくなったのか?
というと、そこそこ高品質のエッセンシャル・オイルが採れる上に
オイルの収量が桁違いに多いからです。

プロヴァンスの主力品種の変遷はなかなか興味深いものがあります。
1970年代までは、リヨン大学のアブリエル教授が作出した
「アブリエル」が70%以上という高いシェアを占めていました。
高品質のオイルを豊富に含み、大型で加工に適し、頑強で成長の早く、
挿し木で容易に大量生産できる・・という、まさに理想的なラベンダー。
これが、プロヴァンスの畑からトゥルーラベンダーを駆逐したといっても
過言ではないでしょう。

しかし、これは現在シェア5%程度。
70年代初頭、このアブリエルに固有の病気が蔓延し壊滅しました。
その後、生き残ったラベンダーの中から耐病性の強いものが選抜栽培されて
「グロッソ」になりました。
特徴は、抜群の耐病性。オイルは品質・収量共に2流です。

今は、グロッソ、アブリエル、プロヴァンスが3大品種になっています。

いやいや、そんな薀蓄で見逃してはなりません。。

見たいのは、この畑の土です!
土・・とはいいうものの、脆い小石。。。
いわゆる「砂利」のように硬い石ではありません。
力を入れれば、割れる程度に硬い石・・・というような感じです。
このリュベロン全体が石灰岩でできています。

ここの気温は、0℃~30℃と言われていますが、実際には
夏の最高は50℃に達するときもあり、冬は-10℃以下もあるそうです。
なにしろ、緯度は北海道の網走よりも北の土地です。
アルプスからの強風・ミストラルが吹けば、たちまち10℃は下がります。
年間日照時間約2500時間、年間降雨量約650ミリと、陽射しが強く
乾燥しているうえに、先の石ころの畑なのです。

さて、6000年のラベンダー栽培で脆くなった石灰岩の小石の畑・・・・
ここから、見えてくる栽培用土とは・・・・・・?



ここまで、お読みいただき、まことにありがとうございます。
久しぶりに、ハーブ園芸らしくなりました(笑)

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こんにちは。
ラベンダーといえば富良野とおもってましたが、本場はおフランスだったのですね。アノ映画のおかげで知名度ナンバー1のハーブですね。

よしこさま

こんにちは。
日本だと「富良野」を連想しちゃうんですね(爆)。。。
富良野はイギリスのラベンダー畑に憬れたある人がラベンダーを
輸入して始めたのです。。。輸入したまま、品種改良はしていないのです。
当時のヨーロッパ人の一般的な言い方では「日本人の猿真似」のひとつ。。
6千年の歴史とは、較べようもありませんものね。仕方ないか。

ちなみにハーブの中で一つだけ択ぶとすれば・・・という質問で、
No.1は実用性のローズマリー、No.2がラベンダーでした。

ゴロゴロで相当水はけが良さそうですね

石灰岩の脆い小石ですか・・・・。
今度うちの土のpHを測ってみることにします。

鉢に植え替えたスパニッシュラベンダーの代わりに、地植え用ラベンダーを衝動買いしてしまいました(マンステッど)♪

らすかる母さま

こんにちは。
この小石はアメリカでは無いのかも知れません。
幸いインディアナ州には、石灰岩の産地があるようなので
いってみようと思いますが、ラベンダー園に撒くための砂利・・・
なんていうものがあるとは、思えません。

ラベンダーはアルカリ性の土が適している・・という話が
多くの本に載っているので、鵜呑みにしている人が多いですが、
(笑)なんです。。。
これについては、また記事に載せていきますね。。。

らすかる母さま

追伸・・・
初めてラベンダー畑に挑戦されるなら、ヒドコート、マンステッドは
はずせません。よくできた品種なので、香り重視のトゥルーラベンダーで
いくのなら、まずこれらで一畝作ってみてください。
こちらは、もう気温がかなり高いのでラバンジンからのスタートでいきます。。。

はじめまして

はじめまして、ブログ村のハーブ園芸からこちらにきました。

アメリカにお住まいなんですね、私もイタリアに2年前まで8年間すんでいて(私の実家の家族の事情で一家そろって日本に移住しなければならなくなりました)、ハーブを料理に当たり前に使う毎日だったのが、日本に来てあまり手に入らなくなってしまい、自分で育てることにしました。

育てていると、もっといろんなことが知りたくなり、本を買ったり色々調べているんですが、こちらのブログはまさに知識の宝庫ですね!!!

アメリカ、行ってみたいです。本場のキルトとか、布とかすごく興味があります。
うらやましいです。

これからもよろしくお願いいたします★

Neveさま

こんにちは。
イタリアですと、所謂「南のハーブ」ですね。フレンチとは一線を
隔する地中海のハーブです。フレンチやドイツは北のハーブで、
セリ科植物が多く用いられます。

思いつくままに書いていますが、参考にしていただければ幸いです。
こちらこそ、よろしくお願いいたします。
プロフィール

Laceyblue

Author:Laceyblue
有名だけど地味なハーブ
Rosemaryに魅せられた
管理人が世界の各地から
ハーブと生活情報を
紹介します。

ニュージーランドで
ラベンダーとローズマリー
の世界的権威・故ピーター・
カーター氏に師事すること
10年余。

英国王立園芸協会、
ロンドン本部に所属すること
30年余のハーバリストに
して、収集家。

アメリカ・ノースカロライナ
州ナーセリー・ライセンス所持
正規登録ナーセリー経営者。

(このブログのルール)
外から見るとよくわかる。
日本と日系社会に対する
辛辣な批評は「愛情」です。

コメント欄へのご記入は
管理人への敬意と節度を
持ってご記入ください。
賛同しないコメントは削除。
コメント主は出入り禁止に
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(略歴)
英国王立園芸協会本部会員。
英国ハーブソサエティ会員。
アメリカハーブ協会会員。
インディアナ・マスター
ガーデナー。
ノースカロライナ・マスター
ガーデナー。
ノースカロライナ州登録
農場経営(オーナー)

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